普段、コンクリートジャングルの中で生活をしていると様々な面でストレスを感じてします。
休日ともなれば、どこか自然のあるところでゆっくりしたい、という思いになったことはないでしょうか。
そこには癒しを求める気持ちが見え隠れしています。
今回は自然の中でも「森林」にスポットをあて記事にしていこうと思います。
本記事の内容
- 森林による癒しパワーについて。
- リラックス効果のもとになっているのは何？
- 森林セラピーとは。
- オススメできる場所の条件。
- 過ごし方。
森林には、たくさんの癒しパワーがある。
木や土といった自然のものに接してリラックスを求めにでかける、いわゆる森林浴は実はここ数十年の話。
ただ気持ちがいいだけではなく、医療の面でも期待がされています。
主に森林浴では次のようなパワーを期待されています(*1)。
ポイント
- ストレス改善（疲労や緊張など）
- 心の整理（気分UP)
- 自覚症状の改善（からだの痛み）
- 自律神経のバランス調整（血圧や脈拍減少）
- 運動による体質向上（リハビリ）
昔から自然の中で生きてきた人類。
だんだんと近代化が進むについて都市部という人工物の中で暮らすようになってきました。
自然に癒しを求めるのは、本来自然に適してきた自分たちの身体に戻りたいからではないでしょうか。
リラックス効果が期待できるのは様々な実験をしてわかってきた（＊２）
森林による癒しパワーによる私たちへの影響についてはたくさんの試みを実施してきました。
効果もいくつかあることも確かめられてきています。
いくつかご紹介しましょう。
ストレスホルモンの減少
唾液中に含まれるコルチゾールというストレスの評価指標の濃度を都市部と比較した。
都市部では歩いているだけでも上昇傾向が見られたが、森林内を歩行していると減少傾向であることがわかった。
血圧、脈拍数の減少
森林部と都市部の比較を実施。
都市部は血圧および脈拍数が森林部に比べて上昇していることがわかった。
ストレスが減りリラックスしている反応ですね。
NK（ナチュラル・キラー）細胞が活性化する
がんやウイルスに感染した細胞を攻撃する強さはNK活性と呼ばれ、免疫力の指標の１つです。
近年だと、乳酸菌の中にNK活性を高める効果があると言われています。
森林浴によってNK活性が高くなったことがわかり、免疫力向上していることがわかった。
森林浴をより科学的根拠で裏付けたされた進化系「森林セラピー」って何するの？
目的は、こころと身体の癒し（からだの健康維持や病気の予防）です。
森林セラピーは、あくまでストレスから解放されて身体とこころの状態を改善するために森林へ行くので、単にハイキングや登山をすることではありません。
では、どんなことをしたらよいのでしょうか？
基本編（５感）
癒しの恩恵を受けるには、身体に取り入れなければなりません。
その入力部分は、目、鼻、耳、口、肌の５感です。
それぞれ確認していきましょう！
感じてみよう
見る：森林を景色を見ると落ち着きますよね。緑を眺めているだけでもリラックスや血圧低下の作用がある。
聴く：風による葉っぱの揺れる音や川の流れる音など自然の中の音が耳を通して落ち着かせてくれる。
嗅ぐ：木の香りや森林にある空気を吸い込んでリラックス効果を促します。
味わう：キノコなどの恵みを頂いて身体に良いものを取り入れて健康を維持しましょう。
触る：木や葉などを直接触ることに感じ心地よさを体感すると落ち着きます。
森林の中を歩くだけどでも、意図しなくても5感からいろいろな恩恵を受けることができます。
基本的な部分なので念頭において歩く以外のことをしてみましょう。
応用編（森林で〇〇）
では森林の中で散策の他に何ができるでしょうか。
ウォーキングの他には次のようなことを行い、森林セラピーとしています。
| 項目 | コメント |
| ヨガ | 森林の中で呼吸とポーズを取り入れて効果の恩恵を受ける。アロマテラピーも＋αで効果UP。 |
| 温泉 | 場所にもよりますが、森林の中にあるような露天風呂もリラックスできる。 |
| 料理 | 敢えて森林の中でやることで心も身体もほっかほか。 |
| 寝っ転がる | ふかふかの葉っぱの上で横になったり、1枚ひいた布の上で横たわるのも自然を感じられて気持ちがいい。 |
| 読書 | 風や鳥の声を聴いて感じながら読書も自然と森林のパワーを得られます。 |
どれも普段できることだけれども、森林の中で実践するかしないかでは大きく異なります。
それは、森林という環境空間自体が癒しのエネルギーに満たされているからです。
森林セラピーに適した場所
ではどんなところがあるのでしょうか。
近所の裏山でもいい？
実は森林セラピーに適した森林ロード、森林セラピー基地と呼ばれる場所を整備されています。
環境が整っている場所ですね。
必ずしもそこがいいとは言えないので、オススメできる場所の条件まででとどめることにします。
ただし、すべての場所で共通して言える森林空間の空気について少し触れさせてください。
森林の空気はキレイな空気以上に良い空気
よく自然の中にいった人が美味しい空気と表現します。
都市部でもキレイな空気は存在します。
空気清浄機でホコリを取り除いたものでも同じように表現できなくはないです。
しかし、森林の空気はキレイでまっさらなものではなく、ヒトに有益な物質を含みます。
その正体はフィトンチッドと呼ばれる揮発性の物質で、殺菌性があり森林の香りの成分と言われています。
リラックス効果だけではなく健康に役立つことは、ヒノキ風呂が代表されるのではないでしょうか。
森林浴・セラピーに適した場所の条件
大前提で自分の好みの場所はあるのでそこを第一として選んでいいと思います。
どんなところが適しているのでしょうか？
良い条件
- 木々に手が入れ過ぎず入れなさすぎない適度な環境
- 森林セラピーができるエリアがあるか
- 四季が楽しめることや効果など木の種類がある
- ゆっくりとした時間を確保できる距離
人と森林とのバランスが重要だと思います。
安心してリラックスできる、そんな森林が見つかるといいですね。
まとめ
おさらいです。
要点
- 森林にはたくさんの癒しパワーがある。
- 科学的根拠に裏付けされたアクティビティが森林セラピー
- 森林と人工のバランスが整った場所を探そう！
森林には散策するだけでなく、ゆっくりと休息ができる時間をもってヨガや料理など様々なことを合わせて実施することで大きな効果が見込めます。
自分のお気に入りなスポットが見つかると、どこか心にゆとりが持てますね。
探してみてはいかがでしょうか。
