こんなお悩みを解決します。
記事の文章を書く上で気を付けるポイントはいくつもあります。
基本的な部分ですが個人的に良くひっかかる部分を紹介したいと思います。
こんな方々へオススメ
- これからライターを始めたい人
- はじめてライティングを学ぶ人
- 文章を書く上で基本的な注意点を知りたい人
単にまとめるだけだとわからないので各項目ごとに例文をはさみます。
ライティング基礎1:文章は頭・目・耳で確認すべし
結論
頭(文章の意味は理解できるか?)
目(文章の字面は見やすいか?)
耳(読みやすいか?)
頭:文法や表現もありますが、伝え方は事実や論理に従っているのか読み直して確認すること。
目:例を書いてみたほうが分かりやすいので次をご覧ください。
どっちが見やすい?
NG:らいてぃんぐをたのしくまなびましょう
OK:ライティングを楽しく学びましょう
NGのように誰も書かないと思いますが、文章をずらっと並べると平仮名ばかり続くと読みづらいですよね。
適度の感覚で感じや平仮名をいれて読みやすくすることも大切です。
耳:これも例で比較していきましょう。
どっちが読みやすい?
NG:器からから揚げをつまんで、ふと考えた。
OK?:から揚げを器からつまんで、ふと考えた。
NGのほうは「から」が並んでリズムが良くないですね。
できるだけリズムよく文章を書くと読者の読む負担を減らせます。
ライティング基礎2:「ののの」を作らない
結論
「〇〇の△△の××の~」のようなダブりを表現を変えて回避しよう
文章を書いていたり、メールを読んでたりするとよく見かけます。
例
NG:学校の授業終了のチャイムの音が鳴り響いた。
OK:学校の授業終了を告げるチャイムの音が鳴り響いた。
「の」に限らず助詞が重なることはよく見かけます。
表現を変えて回避することで文章の読みづらさやリズムが解消されます。
ダブりは3つ以上重なるのはNGですので注意が必要。
また、1文に関わらず、1段落毎に似た言い回しも、できる限りNGのようです。
まずは1文から心掛けていきましょう。
ライティング基礎3:文末を言い回しは?
結論
同じ文末のダブりはNG。文末のレパートリーを駆使しよう
これもよく見かけます。
そして自分も困るポイントでした。
文末に気を付けよう。
NG:彼女は喧嘩しました。彼女は右ブローをしました。
そして、次に左のアッパーをしました。最後にストレートをしました。
OK:彼女は喧嘩をしました。彼女は右ブローの後、左アッパーと続きます。
最後に、ストレートをしました。
NGの例はどこか作文かのようですね。
これは文末のダブりは文末のレパートリーで回避可能です。
- 時制の変化(~ます/~ました)
- 助詞(~だ/~な)
- 体言止め(~〇〇)
等々あります。
1文書くごとに意識していくと断然変わってくるはずです。
ライティング基礎4:主語と動詞はいずこへ?
結論
1文ごとに主語と動詞を明確にして、読者が分かりやすく書くこと
自分も伝わりにくい文章を書いてしまいます。
例で確認してみましょう。
どっちの意味?
NG:彼女が「これ以上関わるな」と強く言ったので、思わず走りました。
OK:彼女に「これ以上関わるな」と強く言われた。だから思わず走りました。
NGの例を見ると、「言った」と「走った」の主語に戸惑います。
場合によっては、彼女が言いながら走ってきたとも解釈できなくはないですね。
OKの例のようにすれば、彼女以外の誰かが走ったことがわかります。
動詞に対しての主語を常に意識して1文ずつ書いていきましょう。
ただし、例文のように絶対こうしないといけないわけではないのでご注意を。
ライティング基礎5:複文の整理整頓
結論
1文に複数の登場人物が動作を含んだ文は特に主語・動詞を整理しよう
複文とは、「主語と述語とから成る二つ以上の句が一つの文を構成している文」ですがこれも例を見たほうが分かりやすいでしょう。
こんがらがってきた!
NG:俺は公園のほうへ帰りながら「今日は早く終わった」と大きな声で言ったから、周りの通行人はビクッとした。
OK:俺は公園のほうへ帰りながら「今日は早く終わった」と大きな声で言った。だから周りの通行人はビクッとした。
NGの例を見てみると、帰りながら、言ったからと複文で、かつ動詞も2つあります。
リズムが少しばかり悪く、解釈に少し時間をかけてしまう。
OKの例なら、スッと理解できて分かりやすい気がします。
複文は文章を書いているとよくでてきます。
ここも意識して、「読者にどう伝えたらいいのか」を意識していきたいですね。
複文を書く時には注意していきましょう。
ライティング基礎6:意味の区切りの意識しよう
結論
句点「、」で区切りましょう
複文のような長い文章では読者が区切って理解するポイントがあったほうが読者の負担を軽減することができます。
また、誤認することも減ることでしょう。
読み進めると息苦しい。
NG:2005年4月に桜が舞い散る都会の景観として人気があった公園で彼女は一人泣いていた。
OK:2005年4月に桜が舞い散る都会の景観として人気があった公園で、彼女は一人泣いていた。
NGの例には「、」が一つもありません。
どこで理解する”拍”(間)をとればいいのか、ちょっと息苦しいですね。
OKの例にように「、」をいれることで「公園」の前の文が修飾語として「公園」にかかっていることがわかります。
「、」で一度、間を取り理解することで、次に読み進めやすくなります。
~休憩~(ここまでで半分です)
ざっと読んで疲れてしまったかと思います。
5分ほど休憩して読み進めましょう!ふぁいとです。
ライティング基礎7:1文で言いたいことは1つ
結論
基本的に1つの文で言いたいことを1つに絞ること。
1文がやたら長い記事をたまにみることがあります。
この文を読んだとき、結局なにが言いたかったのかわからず、もう一度読み返してしまったことはありませんか?
読者には結構な負担になります。
長すぎて初めのほうで何て言ってたっけ?
NG:悲しそうな彼女を見て、無意識の内に彼女のそばまで近寄ってしまったが、
彼女は人が近づいてきたことに気づき、ギラッとした目で睨みつけてきたので、
おかしな人だと思われたかもしれないが、目線を逸らしながら「なんで泣いているの?」と聞いた。
OK:悲しそうな彼女を見て、無意識の内に彼女のそばまで近寄ってしまった。
彼女は人が近づいてきたことに気づき、ギラッとした目で睨みつけてきた。
おかしな人だと思われたかもしれない。だけど、目線を逸らしながら「なんで泣いているの?」と聞いた。
NGのように長い一文で書くと最後を読み終えるころには「はじめ何があったっけ?」と理解しにくくなります。
また、読むリズムも悪くなり読みづらくなり、ここで読むことをやめてしまうかもしれません。
OKの例は、NGに比べれて簡潔で1文ずつ理解しやいかと思います。
ただ、すべてを1文に1つの意味を集約させることはかえって端的になってしまうので分かりやすく、かつ、読みやすい区切りで1文をつくることを心掛けたほうが良いでしょう。
1文ずつスッキリした感じに伝えられるといいですね。
ライティング基礎8:漢字・かんじ・カンジ
結論
文章の中の漢字やひらがな、カタカナのバランスを考えて記事にしよう
たくさんの文字が並んだ記事。
2000~3000文字程度でも、読者が内容を把握する前に読む気をなくす場合があります。
それは、文章全体の印象です。
見た目は重要!
漢字多い:「気安く喋り掛けるな」と彼女は言う。
桜下で赤目で怒る彼女を見て午後三時五八分、運命を勝手に感じた。
そう、自分は唯の勘違い野郎だった。
バランス:「気安くしゃべりかけるな」と彼女はいう。
桜の下で赤目でキレる彼女を見て午後3時58分、運命を感じた。
そう、自分はただの勘違いヤローだった。
カタカナ多い:「フリーダムにしゃべりかけるな」と彼女はいう。
桜の下でレッドアイになりながらキレる彼女を見て午後3時58分、ディスティニーを感じた。
そう、自分はただのエラーヤローだった。
少し分かりずらいですが、漢字ばかりだと文章が黒く見えて、うわっとなってしまいます。
これがあと何行続くんだろうと思うと読む気も失せますね。
一方に、カタカナが多く使われているとどうでしょうか?
文章が白っぽくスカスカに見えますよね。
なんだか、軽っぽい感じがします。
漢字やひらがな、カタカナのバランスは文章の、そして記事の印象を大きく変えます。
読者が記事を見た瞬間の気持ちを左右させるため、悪い印象を与えないよう漢字やカタカナの割合をコントロールしましょう。
ライティング基礎9:なんでも漢字はよくない
結論
本来の意味から外れた言葉は漢字でなくて良い
これは伝えるのが難しいので早速、例をみていきましょう。
漢字にしていませんか?
NG:彼女が一層不機嫌になった事は誰の目にも明らかだった。
OK:彼女が一層不機嫌になったことは誰の目にも明らかだった。
この例はよくでるパターンです。
「こと」「とき」「もの」「ところ」「ほど」「ほう」「ため」といった形容名詞や「いる」「いう」「ほしい」「なり」といった形容動詞がこういったパターンになりやすいので本来の意味として通じるもの以外は避けたいところ。
目安として漢字を使う場合、その漢字を使うことで読者が理解しやすいかどうかで決めるのはどうかなと思います。
よく使う「こと」「とき」「いる」は間違えないようにしたいです。
ライティング基礎10:誤植の怖さ
結論
固有名詞や数字、過大表現には気を付けよう
誤植:文字や数字、記号などの誤りのこと。
結構、怖いんですよね。
どういう意味?
NG:俺は彼女の怒りがとても河合らしく感じた。
OK:俺は彼女の怒りがとても可愛らしく感じた。
NGの例は彼女が河合さんに似ていたのか? という唐突のシーンになってしまいますね。
OKの例でも、漢字が正しくても文章自体が誤植なのでは? となってしまいますが、、、
言いたいことは、伝えない内容が読者に伝わらず誤認してしまってはせっかくの記事が台無しです。
こういった間違いのほとんどは、キーボードで文字を打って間違えるのが大半です。
これが人の名前だったりグループ名だったりすると悲惨ですね。
また、固有名詞に限らず間違いが多いのは数字や過大表現です。
例
俺は怒った表情の中にどこか寂しそうな彼女を去年の4月に2回出会っていた。
出会いの回数や季節は本当なのか? ということです。
創作なら良いのですが、実際にあることを記事にする場合、根拠的な数値や「〇〇世界初!」などの過大表現は読者に「本当か?」と思わせることになります。
必ずエビデンス(根拠)をとってから表現するとよいでしょう。
読者に誤認を与えないよう細心の注意を。
ライティング基礎11:文章を書いたら読み直そう
結論
記事を書いたら今まで学んだポイントを意識して読み返しましょう
文章を書き終えて、これでおしまいとなっていませんか?
自分もぱぁーっと見てしまいがちです。
読者のようにまだ読んだことのない状態でみるのは難しいですが、はじめから読み返すときに今まで学んだポイントを意識しながらすすめるといくつかの間違いに気づくことでしょう。
記事を書くたびに読み返しを繰り返すことで、その記事自体がブラッシュアップされより良いものになるはずです。
そして、自分のクセなんかもわかるかもしれません。
一部分だけ読み返すのではなく、はじめから最後まで読み返しましょう。
Webライティングの力をより身につけたいあなたへ
ブログ記事を書き始める前に一番初めに読んだ本をご紹介します。
今まで記事や文章とは縁がなかった自分でしたが、基礎を重点的に、しかもなんとなくわかっているけど気づかないところをしっかり学べる本です。
これからWebライティングを始める方や、ブログで記事を書く方は是非手に取ってもらいたい良本です。
価格も安くオススメです。
まとめ
おさらいです。
- 文章は頭・目・耳で確認すべし
- 「ののの」を作らない
- 文末を言い回しは?
- 主語と動詞はいずこへ?
- 複文の整理整頓
- 意味の区切りの意識しよう
- 1文で言いたいことは1つ
- 漢字・かんじ・カンジ
- なんでも漢字はよくない
- 誤植の怖さ
- 文章を書いたら読み直そう
文章を書くときに日々意識することでだんだん変わってきたことが実感できます。
是非トライしてみてくださいね!