薪割りからさらに細かく割るためにナイフをたてて上から木で叩きながら割る———
バトニング(薪割り)は焚き火時の楽しみの1つ。
割れる瞬間がまた気持ちがいい!
本記事はバトニング(薪割り)をするためのナイフで有名な「モーラナイフ」についてご紹介していこうと思います。
この記事を読んでわかること
- モーラナイフの何がいいの?
- モーラナイフの種類は?
- オススメのタイプは?
【予想設定時間:10分以内】
結論:モーラナイフの種類は豊富!バトニング(薪割り)に適したものはあるけど初めはコスパで。
モーラナイフの最も良いところは性能の割に価格がお得の部分。
今後どうしていこうか特に決めていない初心者の方やこれから始めるぞ!って方には最上位のモーラナイフはオススメしない。
薪をバトニング(薪割り)してナイフが壊れることはどんなナイフでもあり得ると考えているからです。
使い方次第で1,2回で壊れる、なんてことはないでしょうし、無理な使い方をしたらすぐにダメになることでしょう。
これからバトニング(薪割り)を始めたい方には価格以外に次のポイントを気にかけて見てください。
気にして見てみて!
材質!
厚さ!
カッコよさ!
この3つのポイントを見て選択していきましょう。
それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
モーラナイフってそもそも何?
スウェーデン中部のモーラ地方で作られたナイフがモーラナイフの始まりです。
創業125周年を迎える2016年にブランド名であるMoraknivを正式に社名となり、
2021年では創業130年の老舗メーカーです。
その品質はスウェーデン国王からも高い評価を受け、スウェーデンを代表するメーカーのみに与えられる
王室御用達の認定を受けています。
モーラナイフの材質
材質は2つなので比較してみてみましょう!
項目 | ステンレス | カーボンスチール |
錆びやすさ | 錆びにくいのでメンテナンスが楽 | 錆びやすいのでメンテナス必須 |
切れ味 | カーボンスチールよりは切れない | ステンレスより切れる |
研ぎやすさ | 研ぎにくい! | 研ぎやすい! |
それぞれの特徴があり良し悪しありますが、好みによる部分が大きいです。
フェザースティックをキレイに作りたい方はカーボンスチールがお得。
モーラナイフの厚さ
だいたい2.5㎜のナイフが一般的ですが、3.2㎜を推奨します。
板厚がある分、頑丈です。
バトニングをするなら少しでも予算内に収まる範囲でパフォーマンスを望むべきです。
安くても3.2㎜のものはあるのでチェックしてみましょう。
モーラナイフのカッコよさ
どれもカッコイイので特にポイントにならないかもしれないです。
が!本格的でカッコイイほど高価格でパフォーマンスも高いです。
ざっくりですが、1万円以上のハイグレード、5000円~1万円のミドルグレード、5000円以下のローグレードと3パターンあると思います。
ただし、ローグレードでも問題なくバトニング可能です(体験談)
モーラナイフの種類
https://www.instagram.com/p/BfqLvIAgLCd/?utm_source=ig_web_copy_link
大まかに4つの種類があります。
こんなところが良い!
参考:フルタング
フルタングというのは、ナイフの根本部(持ち手部の内部にある中子)が持ち手部と同じ形状になっていて耐久性に優れた強靭な構造のものです。
バトニング(薪割り)するならナイフの部分が持ち手部のなかまでしっかりあるものがいいのが本音です。
参考:ナロータング
しかし、ナロータング(持ち手部にナイフの根本を差し込む)タイプのものでも使い分ければ簡単には壊れません。
私はヘビーデューティーを使用していますが、今のところ壊れる感じが全くしません。
また、カーバーグはハイグレードなので高価格です。
コスパ的にもヘビーデューティーがオススメです。
初めて購入する人向け!オススメのモーラナイフ
【初めてのモーラナイフ】
項目 | 詳細 |
ブレード素材 | ステンレススチール ハンドル素材:ラバー |
刃体の長さ | 約10.4cm 全長:約22.4cm 刃厚:約3.2mm 重量:104g(ナイフのみの重量) |
付属品 | ラスチックシース 生産国:スウェーデン |
ヘビーデューティーのステンレスはどうでしょうか。
お手入れもほとんどしなくても済むのに、価格は3000円以下とお得。
初めてのモーラナイフにオススメです。
【玄人志向】
項目 | 詳細 |
ブレード素材 | カーボンスチール(ブラックコーティング) ハンドル素材:ポリアミド |
刃体の長さ | 約10.9cm 全長:約22.9cm 刃厚:約3.2mm |
付属品 | レザーシース 生産国:スウェーデン |
玄人がモーラナイフで到達する1つの頂。
カッコよさも備えた強靭なナイフ。
カーボン製で切れ味も良い。
ここまできたあなたは相当の手練れでしょう。
モーラナイフ VS オピネルナイフ
上のようなナイフを見たことはないでしょうか?
キャンプ用品店などでモーラナイフと一緒に売られているナイフ「Opinel(オピネル)」ナイフです。
折り畳み可能なフランスのナイフですが、バトニング(薪割り)には不向きです。
上記にご紹介した通り、折りたたみ可能であるため、バトニング(薪割り)する際の負荷に耐えずらい構造になっています。
それぞれ次のように覚えておくと良いでしょう。
ポイント
- モーラナイフ:頑丈で欠けにくい強度と構造【バトニング/フェザースティック向き】
- オピネルナイフ:折りたたみ可能な携帯用ナイフ【料理向き】
どちらも用途ごとに持っていると使い分けできて安心です。
モーラナイフが万が一欠けた状態で料理に使うと危ないですからね!
まとめ
要点をおさらいしましょう。
ポイント!
- モーラナイフはとにかくコスパ最強。
- 初心者から玄人まで幅広い品ぞろえ。
- バトニング(薪割り)するなら材質と厚さを重視。
- フルタングは強靭だが、ナロータングでもバトニング可能。
キャンプでは様々なものを揃えたくなりますが、全て最高のスペックのギアを揃えられる人は稀でしょう。
コスパが良いものを最初に選んで、慣れてきた段階で最終的なものを選ぶ方が勝手がわかる上に選択の間違いも減ることでしょう。
是非、モーラナイフのレパートリーを見ながら自分の適したナイフを探して見ましょう。