昨今、サウナについて漫画「サ道」や芸能人サウナ―のTV放送など、様々なところで目にする機会が増えました。
昔からあるサウナですが、サウナ目的が銭湯にでかける方は今まで少なかったのではないでしょうか。
本記事はサウナのあれこれについてご紹介していこうと思います。
本記事を読んでわかること
- サウナの期待できる効果
- サウナの「ととのう」ための方法
- 注意しなければならないこと
結論:「ととのう」ことで脳疲労を減らしリラックスできる。瞑想と同じような効果が期待できる!
サウナを通して「ととのう」ことでリラックス状態になるのは想像通りですが、
もう一歩踏み込んでみますと、「脳の疲れが軽減」するという効果が期待できます。
普段、人が生活しているだけで脳のあらゆる部分が動作していて、休まることがありません。
脳は意識的に働かせていないのに働いてしまう複数部位で成っているところがあり、
ここのエネルギー消費が大きいのです。
しかし、サウナを通して「ととのう」ことで脳疲労の指標である
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)の消費量が減ることが確認されています(*1)
リラックスすることはすなわち脳の疲労を低減させて人本来の状態へ戻ることに近づきます。
これは瞑想と同じような効果が期待できるとのことです(*1)
そもそも、サウナの「ととのう」って何?
それでは「ととのう」とは一体どのような状態のことなのでしょうか?
「ととのう」とは?
- 身体がふわっと浮く感じで軽くなるような感覚。
- 感覚が研ぎ澄まされ、聴覚もクリアになる。自然の音が聞こえるようになる。
- 雑念が消えて、頭がクリアに。気分すっきり。
- 身体の表面と内部の温度差がだんだんと馴染むようなっていく感覚が気持ちいい。
- 全身の血流が巡る感じ。脳内はクリアで快楽的。
人それぞれ感じる表現は異なりますが、
「ととのう」とはとにかく気持ちがいい状態と解釈していいでしょう。
自分自身で「ととのう」がどんな状態か体感することでしかわからないことかもしれませんね。
また、後述しますが基本的に「ととのう」方法はサウナ→水風呂→外気休憩を数回まわすことなのですが、
この過程を経ることで身体の中では次のような状態になっています。
項目 | サウナ | 水風呂 | 外気休憩 |
血流 | 増加(抹消血管へ) | 血流低下(血管収縮) | ニュートラル状態 |
自律神経 | 交感神経優位(緊張) | 交感神経優位(緊張) | 副交感神経優位(リラックス) |
ホルモン | アドレナリン/ノルアドレナリン/エンドルフィンが分泌 | 左ホルモンが徐々に減っていく |
このように感覚的に気持ちいい要因になる働きを身体の中では動いていたのです。
また血流、自律神経、ホルモンの動きに加えて脳についてもモニタリングしていると脳の疲れがとれることも
わかるようになってきました(*1)
思い込みではなく効果が大いに期待できます。
サウナの「ととのう」ための方法
気持ちが良い状態「ととのう」ためには次のステップを踏みます。
「ととのう」ためのステップ
- サウナに入る
- 水風呂に入る
- 外気で休憩する
基本的にこのサイクルを3回ほどまわすのが基本的なととのい方です。
ただし、後述しますが、この回数は個人差がありますので自分に合った回数がベストと言えます。
そのため、自分で実際にチャレンジして確認することで自分の回数を見極めましょう。
また近年のサウナ施設では単にサウナ室にはいるだけではなく、
「ロウリュ」や「アウフグース」のサービスが受けられます。
「ロウリュ」はフィンランド式サウナ入浴法で、サウナストーンに水(アロマなどエキスを含んでいる)をかけて
熱い蒸気を発生させる。
そのため、物凄い勢いで室内の温度を一気に上がり発汗を促す。
一方、「アウフグース」は、水蒸気をタオルで仰いで攪拌する熱波師と呼ばれる人が
客に向かって熱風を浴びせかけるプログラムでドイツ式ロウリュです。
前もって確認していくと良いサービスです。是非試して見てくださいね。
「ととのう」ために気を付けなければならないこと
ここまで「ととのう」ことの素晴らしさや方法について紹介してきましたが
何事も注意しなければならないことがあります。
注意ポイント
- サウナに入る時間は人それぞれ。サウナ室は上の段の方が熱いから注意。
- 水風呂に入る時は一気に入らない。高齢者や高血圧や糖尿病の方、心臓などに持病のある方は絶対NG
- 外気休憩時は身体についた水滴は拭こう。寒い気温であればサウナポンチョを着よう。
- 「ととのう」方法(サウナ→水風呂→外気休憩)は自身に合った回数を実施しよう
基本的に「ととのう」最もベストな方法は
「自分の体調に合わせたサウナ・水風呂・外気休憩の時間とか回数で実施する」です。
TVや動画サイトでもよく見られるようになってきたサウナですが、誰にでもおすすめできる方法ではありません。
体調が悪い方や持病のある方にはかえって悪影響を及ぼします。
特にサウナ→水風呂→外気休憩のサイクルを3回という情報は鵜呑みにしないようにしてください。
必ず3回やるんだ!と思ってやっていると、気持ち悪くなったり、頭痛に襲われる方もいらっしゃいます。
自分のベストを見極めましょう。
まとめ
要点をおさらいしましょう。
ポイント!
- サウナ→水風呂→外気休憩のサイクルで「ととのう」ことができる
- 脳の疲れをへらす効果が期待できる!
- 自分に合った時間・回数を把握して実践しよう。
- 自分の体調にあわせて実施しよう。
いかがだったでしょうか?
サウナ―人口が増えるにつれてメディアに登場する機会が増えてきました。
何事も注意事項を守って楽しみたいものです。
「ととのう」は気持ちいいことには変わりはないのですから。
参考サイト
(*1)医者が教えるサウナの教科書:著者 加藤容崇